実家のお風呂そうじの話
実家に帰ると、わたしはお風呂そうじ当番になる。
兄はお風呂そうじしない謎
わたしには兄がいる。兄は会社員をしていて未婚、実家で暮らしている。ちゃんと働いていることが救いではある気がする。親は高齢だが、兄が一緒に暮らしてることで安心している部分もある。けれども!!兄には家のこと家事に協力させないことに、わたしはモヤモヤしてしまうのだ。
わたしが実家に帰省すると母から「あんたは今日からお風呂当番ね!!」と言われるのが恒例。母からするとヒマなんだからそれぐらいしろといった感じだ(←正直、こういうところがわたしは好きになれない)。実家でお風呂そうじをする人は、母、父、わたし(実家に滞在してる場合)の3人だ。その中でも、高齢の母が一番そうじをしている。もう一度いうけれど、わたしには兄がいる。そして実家に暮らしている、お風呂そうじができない身体なわけではない。
しかし、母は兄にはお風呂を掃除させない。なぜならば働いているから。わたしは実家にいる間は働いていないのでお風呂そうじをするということ。たとえ兄が休みの日でも、兄はお風呂のお湯を流すだけで洗うことはない。
わたしはそこにも納得がいかない。兄は休みの日もなにもしなくていいのか!?と。お風呂そうじなんて10分もあれば終わることなのに。逆に兄はなにができるんだ!?と。
しかも、お風呂そうじもいつしてもいいわけではない。兄がお風呂入り終わったか確認してからお風呂をそうじしないといけない。だったら、最後に入った人が洗えばいいのにと思う。
ほんとうに何もしない兄
先ほどはお風呂そうじに特化して話したが、兄はお風呂そうじに限らずほんとうになにもしない。
まず、食べ終わった食器は片付けない。冷蔵庫から出した醤油とかも戻さない。だから、母か父が片付ける(わたしは絶対にやりたくないのでみてみぬふりをする)。
もちろん、ゴミ出し、お部屋の掃除、洗濯、食器洗いetc….もしない。
わたしも親に「兄にやらせたらいいじゃん」と言ったことがあるけど、返ってきた言葉は「むりむり」で終わってしまった。できないからやらせないらしい。わたしはそんなことあるか!?って思ったけど、議論したところで親も兄も変わらないので言わなかった。
だいたい、一般企業に勤めている人が冷蔵庫から出した醤油を戻せないわけがない。企業で使ったものをどこかに置きっぱなしなんかしていたら、上司なり同僚から指摘される。
つまり、できるけどやらないのだ。親がやってくれるから。そして、親はうるさく言わないから。
必ず苦労する
わたしも兄に対してなにか言うわけじゃないけど、心の中では思っている。たぶん、一人になったときすごく苦労するだろうなと。
今は、親が元気で動けるからいいけど必ず親はいつか動けなくなる。兄は「働いてるからなにもしなくていいよ」と言ってくれる人がいなくなったあとのことを考えているのだろうか。わたしは怖くて聞けない。
親からすれば、兄はわたしが世話をしてくれるとでも思っているのかもしれないが。わたしは兄の世話はしない。実家から親がいなくなったら、もう実家に来ることはないだろう。だからこそ、兄にはちゃんと一人で生きていく訓練をしてほしいと思う。
それが、まずは家の家事をやることだと思っている。家事をすると色々と気づくことがある。洗濯物を外で干しているけど、親が干せなくなったらどうしようとか。食器が多いなとか。やらないと気づかない。
60歳すぎたおじさんが、急に一軒家を一人でなんでもこなすのは大変だと思う。やっていくうちに学ぶことがあるから親が元気なうちにやらないと手遅れになる。
なんでも親にやってもらうのではなく、自立した大人になってほしいものだ。