日常

怖かっただけのそろばん塾。習い事が“苦手になる理由”は先生だった

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小学3年生のときに通ったそろばん塾。
怒られるばかりで、行くのが怖くてたまらなかった。
習い事って、本来楽しいもののはず。でも、先生のひと言や教室の空気で、それが一瞬で「嫌な思い出」になることもある。
あのときの経験が、大人になった今の私の“習い事選び”に大きな影響を与えている。

忘れられない「そろばん塾」

厳しい先生

私が小学3年生か4年生ぐらいのとき、そろばん塾に通ったことがある。それはあまり良い記憶ではない。

そろばん塾に通うきっかけは、母が知人から勧められたからだ。私は、別にそろばんを習いたかったわけではない。でも、母に言われたら行くしかない(子どもはそういうものだ)。

初めてそろばん塾に行ったとき、先生が厳しくてすぐにイヤになった。

この頃、書道も習っていたのだけれども。書道の先生はとても優しかったので、そろばんの先生はより厳しくうつったというのもある。誰と比較しても、そろばんの先生より厳しい(きつい)人はいなかった。

2回目も行ったけれど、初日に感じた厳しさは勘違いではなかった。尋常じゃないぐらい厳しいのだ。

その先生は女性で、40代か50代ぐらい。すごくキツイ顔をしていて、とても怒る人だった。間違えると、すごくきつく言われた思い出がある。

その中でも一番キライだったのが、先生の目の前で問題を解くことだった。そろばんのやり方を間違えると、みっちりと怒られる。なので、名前が呼ばれると内心「ほんとうにいやだ」と怖くてブルブルと震えるようだった。しかも、教室は静かだから(私語厳禁)、怒られるとみんなに筒抜けですごく恥ずかしかった。

いま考えれば、子どもの集団を統制するには、恐怖が一番簡単だからそうしていたのかもしれない。大人になった私は、いまでも本当にそれがいいのか分からない。

厳しくしないと、ふざけたりする子どもがいるので仕方ない部分もあるけれど。言い方は変えられると思う。結局、私は1回か2回ぐらい行っただけで、ズル休みをするようになった。本当にイヤだったから。

ズル休みをして、親にバレる

私は、そろばんを習いたいわけではない。塾はただ怖いだけ。友だちもいないし、まったく楽しくない。わざわざ怖い場所に行く意味がわからない。あんなに厳しいのによく行く人がいるなと思ってた(そこのそろばん塾はそれなりに流行っていた)。

結局、ズル休みしてることが親にバレて(塾の先生から家に電話があった)、本気で怒られた。それが今まで生きてきて親に一番怒られた記憶。

そのあとすぐ、そろばん塾は辞めた。

月謝はズル休みしてたということで半額取られた(半額!)。在籍料なのかもしれないけど、そういうところも好きになれなかった。なにもしてないのに半額取るなんて、本当にイヤな先生だなと思っていた。

最初から最後まで私が嫌いな場所として、そろばん塾は終了した。いまでもそこのそろばん塾の先生は嫌いだ。大人になると余計に、あーいう大人にはなりたくないと思っている。

習い事は楽しいが1番

習い事は楽しく

私も子どもに習い事をさせている。

私はあまりにキツイ(恐怖で統制するような雰囲気)ところには絶対に行かせたくない。習い事するなら、できるだけ楽しんでほしい。そして、恐怖で子どもを萎縮させるような大人に子どもを預けたいとは思わない。

習い事も好きになることが大事。習い事の本質(水泳、そろばん、ピアノとか)を好きになることが一番だけれど、場所とか先生だとか、一緒に通ってる友だちのことを好きになると、通うことがより楽しくなるものだ。

個人経営の塾

私が通ったそろばん塾は、たぶんフランチャイズとかではなく、個人で開いたもの。だから、先生が好き勝手にできたんだと思う。体験もないし、入る前にどんな雰囲気か見れることもなかった。もし体験してたら、私は通う選択をしなかっただろう。

先生の教え方にも疑問をもっていた(ただ厳しいだけ)。教え方に工夫があったわけでもない。なので、そろばんも教え方というより、場所と教材を提供してもらった子どもたちが努力したおかげでできるようになっただけ。先生のおかげではない。

そろばんを辞めて後悔したことは本当になかった。なにも後悔しなかったし、なんならなんであんなそろばん塾に通ってしまったのだろうとさえ思う。

きっと親は、「子どもが塾に馴染めるかな」「続けられそうかな」なんてことを考えていない。決めたから、行くだけ。私が子どもの頃の親なんてそんなもんだ(もしかすると、私の親だけかもしれない)。

今だったら、レビューで酷評されてしまうから、恐怖だけで子どもを抑えつけるようなことはできないだろう。あの時代だから、なせた技とも言える。

そろばんのやり方を間違えたぐらいで、あんなに怒ることないし怒られる筋合いもない。塾では先生とは呼ぶけど、本当の先生ではない。そろばん塾を経営する女性でしかない。今後もその女性に感謝することはないだろう。

子どもの習い事選びでは個人経営に気をつけたい。先生の人柄ひとつで、子どもは習い事を嫌いになる。だからこそ、親の見極めが大事だ。

最後までお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、子どもの頃にどんな習い事が好きでしたか?
よければコメントで、「習い事との思い出」も教えてください。

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ABOUT ME
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日常エッセイスト
1984年生まれ。 普段は平凡な毎日を送っています。 小さなできごと(いいことも、わるいことも)を、このブログに書き留めています。
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