日常

片道1時間の美容院通いをやめた日。私が選んだのは「髪型」より「時間」でした。

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片道1時間の美容院通いを、ついにやめた。大切なのは髪型よりも、時間だ。

美容院探し

上京したての頃

地方から上京したての頃、私の美容院探しが始まった。正直、美容院はどこでもよかったので、とりあえず住んでるところから近くて、初回クーポンが使えるところを転々と通っていた(安いのが一番)。

なので、髪が切りたくなると新しい美容院へ行って、切ってもらっていた。このやり方は安く済むけど、毎回アンケートや個人情報を書かされたり(時代とともに個人情報を書くことは少なくなったけど)、めんどうなことが多かった。

そんな事情もあり、美容院を転々とすることにも疲れてきたので、良さそうな美容院に通うことにした。そこでは、しばらく女性の美容師さんが担当になってくれたが、辞めちゃうということで男性の美容師さんに交代になった。

ここから私は20年ぐらい、この男性の美容師さんにお世話になることになった。

お気に入りの美容師さん

その美容師さんは、お店を何件か転々としたけど、その間も私はその美容師さんがいるお店へ行って切ってもらっていた。しばらくして、独立したが、独立後もずっと通っていた。

その美容師さんのお店は当時、私が住んでいた街にあったからすぐ行けるし、私の髪質・してほしい髪型も詳しく伝えなくても仕上げてくれていたので楽だった。

しかし、私が引っ越ししたから、片道約1時間ぐらいかかるようになったのだ。そのときの私にとって美容院を変えるのはめんどうだったし、引越し先の街には正直いい感じの美容院がなかった。なので、髪を切りたかったら電車に1時間揺られるしかなかったのだ。ガタンゴトン。

引越し後の美容院探し

1時間の美容院通いにうんざり

とはいっても、片道1時間かけて美容院に通うのは疲れる。

これを何年も続けたところで、「もうやだ!」となる。なんなら、1時間かけて街を跨いでいるが、こんなに通り過ぎるなら、途中に絶対いい美容院あるでしょ。

そのことをパートナーに相談したら、「自分が行ってるところに行ってみる?」と言われたので行ってみることにした。そこは、よかったし何より近かった。今までの半分、30分ぐらいで行ける場所だった。

あと、以前通っていた美容院で苦手なところがあったのだ。それは、美容師さんが話をかけてくること。たとえば:観た映画から、漫画の話、さらには美容師さんの子育ての話まで…とにかく話が止まらない。

私も20代の頃は、楽しく会話ができていたけれど、40才も近くなると人と話すことに疲れるようになった。しかし、私の気持ちとは反比例して、美容師さんはもっと話すようになっていた。黙って雑誌読むなんて程遠い話だ。ふぅ。

新しい美容院

新しく通い始めた美容院では、「静かに切られたい」にチェックをつけたので会話することもなく、黙って雑誌を読めるのでとても快適だ。

新しい美容院へ行くと、髪型を一から説明するのがめんどうだったけれど、ちゃんと髪型を提示すれば、それなりに整えてくれる安心感もある。

その後

いまでは、パートナーが教えてくれた美容院にも行かなくなり、街の安い美容院に通い始めた。

近くて安いが、一番いい。

「髪型」より「気楽さ」を選ぶようになった今、私の美容院通いも、アップデートされたのだろう。

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ABOUT ME
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日常エッセイスト
1984年生まれ。 普段は平凡な毎日を送っています。 小さなできごと(いいことも、わるいことも)を、このブログに書き留めています。
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