うちの担任、また“あの先生”でした。泣いてもいいですか?

「担任、またサトウ先生だったよ」
そう聞いた瞬間、私は本当に泣きそうになった。
実はサトウ先生(仮名)は昨年度、2年生のときの担任である。
そのサトウ先生が2年連続で担任になったことにショックを受けている。なぜか。それは、子どもの勉強が授業で向上しなかったから。
ただ、それだけではない。サトウ先生は、今までの先生とは明らかにタイプが違った。学級通信は毎月発行しない、不定期といってもよく分からないタイミングで発行される。発行された学級通信のタイトルはコロコロと変わる。
評価の基準もよく分からない。どこを見ているのか、私にはさっぱりだ(つまり納得できない)。それに、宿題をやりきった子に賞状を渡してくれる。いや、宿題ってそもそも“やる前提”じゃないのか……?
これだけではないが、とにかくちょっと首を傾げてしまうような先生なのだ。そのうえ、授業は子どもにとって分かりにくいとなったら…「もう、どうしたらいいものだろう」と思う。
子どもはサトウ先生のことは嫌いではないみたいなので、そこだけは安心できるが。
3月に2年生の修了式を終えて、やっとサトウ先生とも「バイバイ」だと思ってホッとしていたのに。まさかの展開だった。
前年度(2年生)は本当に散々だった。もともと子どもは勉強が得意なほうではないので、仕方ないところもあるが。1年生のときよりも子どもの理解度が確実に落ちていた。
1年生の後半ぐらいからだんだん勉強の要領を得てきたかなと思って安心していたが、2年生になりしばらくするとテストの結果が散々なことになった。
1年生の後半で少し安心してしまい、家勉に力を入れきれなかったのは事実。たしかに、それも影響はあったかもしれない。
でも、完全に手を抜いたわけじゃない。それなのに、あの結果だったから、私は心底驚いてしまった。
子どもには、サトウ先生の教え方が合っていないのだと思う。
そしてこれはあくまで憶測だけれど、先生自身のキャパシティにも限界があるのではないか。授業についていけない子にまで、手が回っていないように見える。

実は、1年生のときの担任も少しクセがあった。
授業は問題ないけれど、なかなかイヤなことを言ってくる先生だった。あんに「子どもは勉強ができない」と言われたし。顔を合わせても挨拶しないし(道徳教えてるくせに挨拶もしないのかよ)。
でも、できない生徒のフォローはしてくれていたと思うし、できないなりに努力していたことをちゃんと評価してくれた。
しかしサトウ先生はそうではない。なので、私は家勉に力を入れまくったし、もちろん子どもも頑張った。それで、ようやく“まぁまぁ”と呼べる結果にたどり着いた。
それを、3年生でもまた繰り返すのかと思うと、本当に気が重い。ふぅ。
すべてを学校に任せるものではないことはわかっている。家では、学校でわからなかったところをちょっとフォローするくらいで済ませたい。正直、それ以上はしんどい。いちから家で教えないといけないとしたら「学校の授業とは一体…」となってしまう。
もちろん、先生も人間だから完璧ではないし、大変なこともあるとは思うけれど…。
まぁ、いくら嘆いても担任は変わらない。とにかくこの1年を私なりにしのごうと思う。