静かな美容室に変えた理由
私の髪は1500円でカットしてもらっている。
それまではシャンプー・ブロー込みで5000円ぐらいかけていた。そこの美容室に行くまでに、The Beach Boysの『ペットサウンズ』をまるまる2回ほど聴くことができる。それぐらい時間をかけないと、たどり着けない。
そんなに時間をかけなくても、美容室なんて歩いていればあたるぐらいある。でもそこには10年ぐらいは通っていたから、私の髪のくせをわかってくれてる。やってほしいことも毎回言わなくても大丈夫。そういった安心感と、よく悪くも惰性で通っていた。
切ってもらってるときは、会話することが多い。会話の内容は、マンガだったり子育てだったり。マンガは最近読んでないし、子どものことも髪切ってるときぐらいは忘れたいもの。その場では「あはは」と話すけど、お店を出ると「はぁ」となる。髪の毛はスッキリするけど、気持ちはなんだか疲れてしまう。
いまさら、静かに切られたいとも言えない。常連は常連なりの悩みがあるものだ。
このことをきっかけに、近所の1500円カットに辿り着いた。
そこの店主は無口(話さない)なので、一切会話はない。お店では、流れてる映画の音と、ハサミの音ぐらいしか音がない。技術はよくわからないけど、鏡を見てこんなもんだろと満足している。
久しぶりに私の母と会ったとき、しばらく会話したあと、じっと私の頭を見ていた。「あんたの髪の毛いくら?」と訊かれ「1500円」とこたえると、「あーやっぱり、ある程度年齢が行ったら、お金かけないとダメだよ」としっかり批判を受けた。
母は私より値段が高い美容室に行っているらしい。でも「おしゃれだね」とため息が出るような髪型だったかなあ。そのあたりは私にはよくわからない。
母から見たら、私の髪型はごく普通にも達していないのかもしれない。でも値段を聞いたから、そう思うんじゃないのかとも思う。いったい、いくらだったら満足してくれるんだろう。
そう言われると、なんだかボリュームが出やすい気がするなあ。
補足:また美容室を変えようと思ってます。ちょっと美容室難民気味です。私が美容室に求めることは会話なし。そして予約ができる。それだけなのになあ。

