花粉対策メガネを笑っていた私が、結局それを買うことになった話
春が近づくと、暖かさと一緒にやってくるものがある。睡魔?それもある。でもそれはどの季節も同じ。正解は花粉だ。
花粉症の人にとって、春は少し複雑な季節でもある。
花粉症は辛いものです。
二月に入ると、暖かい日がポツポツと出てくる。ポカポカして気持ちいいなあ、もう少し我慢すれば、春になるんだなあ、なんて考える。と同時に、花粉症のことがちらつく。
三月といえば桜、別れの季節と言いたいところだけど、私にとってはスギ花粉の季節だ。ここぞとばかりにスギの存在感が増す季節になる。
私の花粉遍歴を少し話そう。
当たり前だけど、気づいたら花粉症になっていた。デビューは遅く、三十代後半ぐらいから症状が出始めた。花粉症の道をなるべく避けたい、と思っていたけど、なるときはなってしまうもの。なってみてわかるけど、望んでなるようなものではない。
花粉症の症状も、目にくる人、鼻にくる人、どっちもくる人、などと人それぞれだけど、私は目にくるタイプで、目が痒くてたまらなくなることがある。
花粉症に負けないために、薬、マスク、目薬、メガネの四点セットで毎日挑んでいる。メガネに関しては、花粉を入れない!と謳っているメガネをしている。
花粉対策メガネに関して最初は、メガネのデザインがダサいんじゃないか、と遠巻きで見ていた。試着してみても、「こんなの着けなくても大丈夫でしょ」と結局買わずにいた。
しかし、三月のある日のこと。用事があって、強風の中、少し田舎道(畑が多め)を自転車で走ることがあった。風が自転車をビュービューと煽るわ、砂埃が顔に当たるわ、目にもしっかり砂埃が入るわで散々だった。
マスクはしてた。でも目は砂埃と真っ正面から対決した。
家に帰っても、すぐには砂埃の存在は消えない。目はゴロゴロするし、なんだか痒い。目薬をさしても、ゴロゴロ感は消えない。私の目が取り外せたら、すぐきれいにするのに、なんてゴロゴロした目で想像する。
こんなとき、こっけいだとクスクスしていた『花粉対策メガネ』をしていれば……。
それをきっかけに私は『花粉対策メガネ』を購入した。
私が外出するときは、帽子、花粉対策メガネ、マスクをしている。不審者なのか花粉症なのか、わからないような格好で三月は過ぎていく。
花粉症はできれば避けて通りたいものだけど、一度なってしまうと毎年の恒例行事のように付き合っていくしかない。救いなのは春だけってところ。じっくり待てば花粉は去ってくれる。

