日常

毎月神社へ通ってみた話

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ある年、私は一ヶ月ごとに神社へ行っていた。

なにか特別なことがあったわけではない。そのころSNSで「定期的に神社に行くと、身が引き締まって、仕事や生活が向上する」と、おしゃれな部屋でいい服を着た、肌艶がいいインフルエンサーたちが話していたのを、よく見ていた。そんなのばかり見ていると、なにも考えてない私は「そういうものか」としっかり洗脳されていった。我ながら単純だ。

神社には気が向いたら初詣に行くぐらいで、はっきり言って信仰心みたいなものは皆無だ。困ったときだけ、神様にお願いする。なにも困ってないときは、とくになにもしない。神様は都合がいい人みたいなもんだ。

定期的に神社へお参りに行かないから、石につまずいても、満員電車で足を踏まれても、神社に行ってないせいだなんて思ったことはない。イヤなことが起きてもそういうもんだと思って過ごしている。

でも、成功してますと自分で言っている人が「神社へ行きます」と言っているのを聞いてると「もしかして私に足りないのは神社か」なんて安易に考えてしまう。

そう考え始めると、旅しながら発信してる人は神棚を持ち歩いてる、洋服をレビューしてる人は正装して神社へお参りしてるなんてことが目につくようになる。

まあとりあえず一年だけでもやってみるか、と毎月神社へお参りするようになった。

なにか変わったかと言われたら、なにも変わらなかった。でも、なにも変わらないことが素晴らしいことだと言われたら、その通りとしか言えない。

神社によって、人生がプラスになることもマイナスになることもなかった。当たり前と言われたら、頷くしかない。

本当は良いことあったんじゃないの?と思うかもしれない。私にとっていいことを一つあげておきます。神社へ定期的に行くことで、季節を感じることができました。もうひな祭りか、こどもの日か、七夕か、と。

でも風情に拘らなければ、ショッピングモールでもいいかもしれない。

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日常エッセイスト
1984年生まれ。エッセイスト。 小さなできごと(いいことも、わるいことも)を、ここに書き留めています。
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