LIFE

友情よりも恋

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「恋人より友だちを優先する」と話す人は、もしかするとまだ誰とも付き合ったことがない人かもしれない。

学生の頃、よく遊んでいた友だちが恋人ができた途端に付き合いが悪くなった様子を見たことがある。そのとき「恋より友情」なんて言葉があるけど本当にそうなのか!?「友情は一生もの」とかいうけど本当にそうなのか!?なんて思ったりした。

でも今になれば分かる。友だちが恋人を優先したことは当たり前のことだったし、「なんだかなー」「変わったねー」なんて思っていた私が幼かったのだと。

たぶん、「友情は一生もの」と言われる理由は関係性がユルいから。もし、友だちが恋人との約束を優先したとしても「もう遊ぶのはやめよう」とはならない「そっか!また時間あるとき遊ぼうね!」と軽く流せる。友だちは特別に強い絆がなくても成り立つし、いい意味で暇つぶしの相手なのだ。

だから、恋人ができると友だちといる時間が減るのだ。だって暇じゃなくなるから。友だちは暇な時間ができたときに活躍するものなのだ。

とはいえ、友だちならなんでも許されるわけではない。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、ある程度のラインははあると思う。

友だちに好きな人ができたとき、友だちは本当にその好きな人に夢中だった。だからなのか、好きな人の言葉しか耳を貸さなくなってしまったのだ。端的にいうと私と友だちの好きな人が同じことを言ったとき、私のときは否定していたのに好きな人のときは肯定していたのだ。

それはグループでプールに行こうとなったとき、「気温が寒いからプールはムリじゃない?」と私が言うと友だちは「ムリじゃないよ!」と言っていたのに、しばらくすると「好きな人が気温が寒いからプールはやめようだって!寒いとプール楽しくないもんね!」てなことを言われたのだ。

私はこの言葉に呆れてしまった。その前からも友だちは私のことは小馬鹿にするようなところがあったので、それ以来連絡の頻度を減らして徐々にフェードアウトしていったのだ。

今になって思えばどうしてこういう友だちと一緒にいたのかなと思うけど、それは私が暇だったからなんだと気づく。友だちも同じく暇だったから私と遊んでいたのだ。好きな人ができたら、なんでもそちらを優先するのは当たり前だ。

友だちが私に対して失礼なことをしたのも、結局は暇つぶし相手だから。そう考えれば、友だちという枠に対して大きな期待を抱かないしゆるく付き合えるかもしれない。

幼少期から学校では「友だちは大切に」なんて教わるけど、40歳にもなるとそんなことよりも1番大切に付き合わないといけないのは自分だということに気づく。自分自身との付き合いこそ「一生ものの付き合い」だ。

暇つぶし存在の友だちに振り回されてる場合ではない。もっと自分を大切にしないといけない。

これからも友だちのことは私なりに大切にはするけど、優先はしない。1番優先するのは自分だ。私が会いたいと思わなければ会わない。連絡をとりたい人だけ連絡をとる。友だちに悪いかなとか思うのはもう終わりだ。

こういう考えができるのも経験を重ねたからだろう。40歳にもなると色々とたくましくなるなと本当に思う。

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どこにでもいる凡人
1984年生まれ。平凡な20代、怒涛の30代を経てシンプルに生きることを決意。 バツ1。現在は子育てをしながら、日常で思ったことをブログに書いてます。趣味は走ること、写真を撮ること、読書。
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