ワンピースを手に入れるには童心も忘れずに
年齢を重ねると、少年マンガの青臭さが恥ずかしくなってくるのかも。
ワンピースも終盤に入ってきたとかなんとか。ワンピースとは洋服のことではなく、少年ジャンプで連載されているマンガのことなんですが。連載が始まってから今年(2024年)で27周年らしい。27年って!!ワンピースはアラサー!私はアラフォー!そりゃ年も取るわ。。なんて思うけど。
私にもワンピースを読んでた時期がもありました。たぶん、30代前半ぐらいまでは定期的に読んでたけど、子どもが生まれてからは育児とかで疲れてマンガなんて読んでる時間ないわって感じになりワンピースと距離を置いたんですが。
本当にしばらく読まなかった、とりあえず5年以上は読まなかった。で、今たまになんかマンガ読みたいなってなるのだけれども、読みたいマンガ候補にワンピースが入らない。まだ完結してないからどこかで続きが気にはなってはいるけれども、読む気力が湧いてこない。なんでだろうと考えてみると、私の中の「少年期」が終わってしまったのかもしれないことに気がつく。
マンガも少年、ヤングと段階を踏んでいる理由が今更だけど分かってきたのだ。たぶん、あるとき少年誌を読むことに抵抗というか青臭さを感じてしまうのだろう。
「仲間!友情!正義!」と叫んでいるようなマンガは様々な経験(いいことも悪いことも色々あった)をした私にとっては青臭く感じてしまうのだ。特に10代のように友情!や仲間!中心に世界は回っていない。なんなら、他者よりも自分のことで精一杯になる。
キムタクは私より10歳以上は上だけど、たぶんワンピースが大好きだったはず。私の今の年齢(39歳)のときにキムタクはワンピース王というクイズではりきっていた。大好きなことは別にいいけど、この年齢でワンピースを読めるのが本当にすごいと思う。キムタクは少年の心を忘れていないってやつかも。
ワンピースも読むことを一度も止めずに読み続ければ読めるのかもしれない。一度、止めてしまったから戻るのが大変なのかもしれない。ただ、一度距離を置いた側からすると「まだ少年マンガ読めるんだ」と思う。だいぶ昔の話だけど、成人した大人がマンガを読んでること自体が「えっ!?」と引かれる時代もあったような。今では考えられないけど、ただ読むジャンルによっては「えっ!?」となるのかも。
今のマンガは連載が長いから10代読み始めたものが20,30代で完結なんてものが多いのも少年誌から離れられない原因の一つなのかもしれないが。あと、少年誌も本当の少年(10代)を対象にしてるのではなく40代ぐらいまでは対象として作っているのかもしれない。社会に当てはめやすいように物語が作られているとこもあるし。ワンピースはそんな感じだ。
ただ、私は離れたから分かる。ある程度の年齢に達して「仲間!友情!正義!」と叫んでいる人はきっといつまでも10代の気持ちを良くも悪くも忘れられずにいるだろう。
それはそれでいいのかもしれない。人生は楽しんだもん勝ちだ。