日常

春になると、クラス替えのことを思い出す

pes

春が来た。出会いと別れの季節。

外を歩くと、蕾がふっくらした桜の木がちらほら目につくようになり、気づくと桜の花は満開になる。歩く人たちは軽装になり、空気もなんだか暖かい。

川沿いではバーベキューをする人、はあはあと半袖短パンで走るランナー。春が来たのだ。

学生の頃は、春はなんともいえないものだった。新しいクラスに馴染めるかの不安というよりか、リセットされてしまうことがめんどうに感じていた。

春に始まったよそよそしい関係は、冬になるころには、くだらない話が途切れない関係になる。でも馴染みきったときには、もう終わりが近い。

「このクラスもおもしろくなってきたのになあ」といいところで終わってしまう、どうにもできない無力さ。もちろん「やっと、このクラスも終わりか」と深く息を吐くこともあった。

私の子どもを見ていると、まったくそういう感覚はないみたいだ。「早く新しい学年になって、クラス替えしたい」と言っている。

話を聞いてると、友だちとうまくやれていないらしい。深刻そうではないので、私は深く入り込まないようにしている。入り込んでも、うまくいかないだろう。子どもには子どもの世界がある。私には私の世界があるように。

それぞれの世界で春を迎える。春は私たちを歓迎もするし、いじわるもする。そんなふうにやり過ごしていると、また季節は進む。

ABOUT ME
pes.
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日常エッセイスト
1984年生まれ。エッセイスト。 小さなできごと(いいことも、わるいことも)を、ここに書き留めています。
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