看病中に気づいた、運動が心にもたらす意外な効果とは?
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地方出身者の私にとって、東京は憧れずにはいられない場所。
地方といっても関東に住んでいたので、距離は遠くない。でも遥かに遠い存在だった。
テレビという箱の中では、東京を舞台にしたドラマがほとんど。主人公は、東京タワーを背景にした道を歩き、たどり着くのは、高いビルのきれいなオフィス。仕事を終えて、おしゃれな部屋に帰っていく……。
これが東京スタンダードだと思って十代を過ごしてた。
東京に住んでみればわかるけど、実際は非ドラマチックな毎日だ。ぎゅうぎゅうの満員電車に揺られてたどり着くのは、きれいなオフィスではなく、少し薄暗いオフィス。仕事が終わり、疲れて帰る部屋は、ドラマに出てくるようなおしゃれな部屋とは程遠い。
憧れとはそういうものなのかもしれない。その場に身を置くと、そこには現実が待っている。
たまに実家に帰ることがある。高速バスから見える外の景色は、高層ビル、東京タワー、マンション、しばらくすると、戸建て住宅が増えて、今度は田んぼや緑だけになる。高速バスから降りると、人の少なさにホッとする。
そんな街も変化した。地元だけど、どこか遠い存在になった。
また、実家から東京へ戻ってくる。緑や田んぼから、戸建て住宅が増えて、マンション、しばらくすると東京タワー、高層ビル。
高速バスから降りると、大勢の人がコツコツと歩く音、キャリーケースのガラガラ、人の話し声、東京駅をバックに写真を撮る観光客。そんな中をかき分け、多くの人が乗った電車に乗り込む。
はあ、戻ってきた。
遠い存在だった東京が、いま私の拠り所になった。