日常

チョコが溶けないくらいの熱意がちょうどいい

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バレンタインが近づいてくると、甘酸っぱい気持ちになったり、口が甘くなったり人それぞれだと思いますが、恋心でそわそわする人は今はどれぐらいいるのでしょうか。

私はバレンタインと無縁のところにいるので、お店で『バレンタインコーナー』があっても覗くだけで、買うことはほとんどありません。

でもまあよくも、こんなユニークなチョコを作るもんだと感心します。海洋生物の形をしたチョコだったり、地球のチョコだったり。ショーケースに並ぶチョコたちは、まるで宝石のように丁寧に扱われ、キラキラしている。

値段も板チョコのような値段ではなく(当たり前)、ショーケースに並べられてるチョコの値段を見ると、「このチョコの値段で、本が何冊か買えるなあ」などどうでもいいことを考えてしまう。

まあ食べたらちゃんとおいしんだろうけど、買わずに私は目で楽しませてもらっています。

友人とバレンタインの時期にデパートの催事場でチョコを見る機会があって、なんだったら買うつもりで行ったんだけど、なにも買わずに終わりました。

いちおう催事場においてあったチョコのパンフレットを見てみたけど、なにがなんだかさっぱりわからなかった。チョコと一緒にパティシエの顔を載せてくれているけど、どのパティシエも似たような顔だし、どのチョコも見た目だけでいったら似たようなものだ。「パティシエも、チョコもぜんぜん違うわ」と知ってる人からすると、つっこみたくなるだろうけど、知らない人にとってはそんなもんだと思うけど。

じゃあお試しに買ってみようと思うけど、たいていは「うん千円」とする。うーん、チョコって高いんですね。チョコのショーケースの前で、「ほんとうに私は“このチョコ”を食べたいのか」と自問自答を繰り返す。繰り返すうちに催事場も一周して、気づけば外に出ている。

誰からも依頼されていない、バレンタインの市場調査はこうして終わる。

帰り道コンビニに寄って、アーモンドチョコを(だいたい)300円で買う。透明のフィルム包装をスルスルと外し、チョコをむしゃむしゃと頬張る。立派なパッケージでもないし、有名なパティシエが作ったわけでもない。

でもとてもおいしい。

チョコが溶けないくらいの熱意がちょうどいい。

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日常エッセイスト
1984年生まれ。エッセイスト。 小さなできごと(いいことも、わるいことも)を、ここに書き留めています。
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